学生診断士(仮)の日記

独学で中小企業診断士に合格できた現役大学生がゆるく情報発信していきます。

【中小企業診断士】過去問は最重要教材!?過去問の活用法徹底解説!


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過去問、活用できてますか?

 皆さんは中小企業診断士の勉強で過去問をどれくらい使っていますか?

 

「試験が近くなったらまとめてやればいいかな」

「まだ過去問やっても全然わからないから勉強してからにしよう」

「過去問ってそもそもどれくらいやればいいの?」

 

このように思っている人は要注意です!

 

今回は試験の合格にぐっと近づく過去問の活用法、取り組むべき時期、取り組むべき量など過去問の全てをお伝えします!

 

はじめに

この記事では経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士の試験勉強における過去問の使い方を解説していきます。どんな資格かよくわからないという人はこちらの記事を参考にしてみてください。

 

過去問で自分を知る!

中小企業診断士試験において過去問が一番最初に登場するのは勉強の開始後すぐです!

 

「勉強開始後すぐなんて何もわからないでしょ?」

 

そう思われた方、正解です。

それでいいんです!

 

ただし、むやみに取り組んでも意味がないのでこの段階では過去問に取り組む目的を理解することが重要です。

 

その目的とは「自分は何がわからないかを知る」ということです。

そのため理想は全科目の過去問をやってみることです。(1次のみでOK)

 

でも急に7科目も過去問をやるのは大変ですよね~

 

そこで私がおすすめするのが7科目の中である程度自信がある科目の過去問に取り組んでみることです。できれば3科目くらいはやってみたほうがいいでしょう。

 

その理由は中小企業診断士試験の性質にあります。

診断士試験は7科目あり、各科目の関連性もそこまで高くないためさっぱりわからないであろう科目が必ずあると思います。

 

そういった科目は素直にテキストに従って勉強を進めればいいので、自分がわからない点を抽出する目的で過去問をやらなくても大丈夫です。

 

逆に試験範囲が広いため数科目はなじみがある科目があると思います。大学で勉強したことがあったり、仕事で関わる機会があったりする科目は時間をかけて勉強する必要がないものもあると思います。

 

過去問に取り組むことでそのような点を明らかにしていきましょう!

 

ちなみに私は経済学や経営学を大学で学んでいるため、勉強開始時には

・企業経営理論(経営学関係)

財務会計(少し簿記の勉強をしていたので)

・運営管理(やってみましたが生産管理はさっぱりでした笑)

・経済学経済政策(経済学関係)

の4科目をやってみました。

 

そこで企業経営理論と経済学・経済政策は6割くらい得点できたので勉強時間を他の科目に回す、という戦略が立てられました。

 

逆にある程度できるかな~と思っていた財務会計と運営管理は全然点数が取れなかったのでしっかり勉強する必要がある科目と認識しました。

 

このように現時点で自分がどの程度の位置にいるのかがわかればその後の戦略を立てやすく、効率よく勉強することができます。

 

早速過去問をやってみようと思った人は素晴らしいです!

が、ここで過去問に取り組むときの注意点が一つあります。

 

それは
新しい過去問を解いてはいけない!
ということです。

 

これは意見が分かれる部分だと思うので個人的な意見として聞いてください。

 

まず、過去問は非常に貴重で最も強力な勉強道具です。過去問は、自分の実力を測定するという意味でもとても有効です。

 

しかし、解けるか解けないかわからない勉強開始直後に過去問を消費してしまうのは非常にもったいないです。特に年度が新しい過去問は勉強が進んできた段階で「初めて解く過去問」として実力を測ることに使いたいので、できれば残しておきたいです。

 

この「テスト用の過去問」を3年分くらいは残しておきたいので(僕は5年分残しました)、勉強開始直後の過去問としては新しい過去問は使わない方がいいです。

 

ただ、
過去問は繰り返し解くものだから新しいものから使っても問題ない!
最近の傾向を反映した最新のものの方が実力が正確に測れる!
という人もいると思います。

 

この辺りは資格の予備校に通っている人だといろいろな先生の意見を聞くのかな~と思うので、最も信頼できる人の意見に従って自信を持って学習を進めるのが一番いいと思います。が、少なくとも独学で受験する人は最新の過去問を浪費するようなことはしてほしくないです。

 

最後のテストを試験の1~2週間前に設定すれば繰り返し解くことは可能ですし、知識が身についていない段階ではそこまで法改正や出題傾向に点数が左右されることはないと思うので、しかるべき時まで温めておきましょう!

 

中小企業診断協会のホームページには過去問と解答が載っているので、それを活用してみてください。解説はないですが、最初はそこまで厳密に復習する必要もないので気楽に解いて採点してみましょう!試験時間も特に気にしなくていいと思います。多分わからない問題が多くて時間が足りないということは少ないです笑

 

解き始める年度の目安ですが、平成19年から載っているのでそこまでさかのぼってもいいですし、過去問に取り組む時間をたくさん確保できるかわからない人は8~10年前くらいの過去問から解き始めるといいと思います。

 

こちらの記事では過去問のリンクをまとめて載せているのでぜひ活用してください!
(すべて中小企業診断協会HPの試験問題ページに飛びます。)

 

定期的に実力を測る

過去問を使って自分の実力がわかったら、しばらくはテキストや問題集で勉強を進めるようなイメージになると思います。

 

ここで過去問はしばらくやらなくていいのかと言われたら、それは間違いです。
過去問は実力を測るうえで最も重要なものなので、テキストで勉強を始めても定期的に解くべきです。せっかく協会のHPにも10年以上の過去問があるので活用していきましょう!

 

定期的にというのは個人差がありますが、月に1回過去問を解く機会を設けるといいと思います。全科目でなくてもいいので
「月末にその月に力を入れた3科目の過去問を解く」
くらいでいいと思います。

 

この場合も古めの過去問から解いて、だんだん新しくしていくのがいいです!

 

この段階では試験時間を少しずつ意識して解いてみるといいと思います。
ただ厳密である必要はなく、「思い出せそうだから少し粘る」程度なら時間をオーバーしても大丈夫です。自力で解く力が身についているか確認しましょう!

 

慣れてきたら時間制限を少しずつ厳しくしていくと問題の処理スピードを上げる練習にもなるのでいいでしょう。また、解いたら問題を忘れない間にできるだけ早く自己採点をすることを忘れないでください。

 

ここで高得点が取れた科目は勉強時間を少し他の科目に割り当てるということもできますし、逆に全然得点が伸びない科目は勉強方法を見直したり、過去問とテキストを並べて丁寧に復習することで確実に実力がついていきます。

 

特に財務会計や経済学経済政策は最初点数が伸びにくく、理解が進むと急激に点数が伸びるという傾向があります。これは暗記重視科目と理解重視科目の差なので過去問でそれぞれどれくらいの段階にきているのか確認することが重要です。

 

理解重視科目では、「なぜそうなるのかわからない」のか、「慣れていないせいで計算ミスが目立つ」のか、といったことが過去問の復習で確認できるので実力を測って勉強計画に役立ててください!

 

一度実力を測るために解いた過去問は何度繰り返して解いてもいいので、日々の学習に取り入れて満点が取れるレベルに仕上げましょう。

 

過去問で点数が良くてもほとんど意味はありません(ちょっと嬉しくてモチベーションが上がるのは大いに意味がありますが笑)。本番で得点できるように復習しながら定期的に過去問に取り組んでいきましょう!!

 

ちなみに、この段階からは中小企業診断協会のHPにある過去問だけで勉強すると解説がなくて大変です。ある程度勉強が進んでいてテキストで見直せる人は大丈夫ですが、素早く必要な部分を学んで効率的に進めたい場合は過去問集を使うと良いでしょう。

中小企業診断士 最短合格のための 第1次試験過去問題集 (2) 財務・会計 2021年度

3 企業経営理論 (2020年版 過去問完全マスター)

 過去問集は数種類あるので本屋などで使いやすそうなものを選んでくださいね!

 

実力を確かめる

ここまで勉強を重ねてきた人は
最後に、実力を確かめる目的で過去問に取り組みます。

 

これは試験本番の1か月~1週間前くらいが目安です。この期間はここまで新しい過去問を何年分残しているか、ということから逆算してください。

 

ここでついに、温存していた最新の過去問の登場です!!

 

取り組み方としては、各科目制限時間を厳密に測って解いていくと良いです。
ここで時間内に合格点を取れる実力がついているかしっかり確認していきましょう。

 

また、覚えきれていないところや計算が曖昧なところがあればテキストに戻って徹底的に復習し、死角をなくしていく必要があります。

 

そして、ぜひ皆さんにやってほしいのが
「本番と同じスケジュールでの練習」です。

 

1次だと2日間、2次でも1日かかるのですが、できる人は全員やった方がいいです。

 

受験票や協会HPに記載されている試験時間割に沿って
1次試験では1日目に4科目・2日目に3科目、2次試験では午前から順に4科目に取り組むことで、科目ごとの頭の切り替えを練習できますし、当日の疲れ具合もイメージできるので甘いものを持っていくなどの対策もできます。

 

ちゃんと着替えて、当日使う予定の時計で時間を見ながらやるとよりリアルな雰囲気でできるのでおすすめです。

 

実際、僕は試験の3年前に7科目のセンター試験を受験していたので大丈夫だろうと思っていましたが結構疲れました。しばらく長時間の試験をやっていない人は特にシミュレーションしておくと安心できると思います。

 

これを最新の過去問か2年前の過去問でやるとだいぶ試験本番では落ち着いて取り組めると思います。体力に自信がある人は2セットシミュレーションしてもいいでしょう笑

 

あまり直前すぎると実力不足の範囲がわかったときに対策できないので、余裕をもって最終確認に臨んでください!!

 

最後に

過去問の具体的な使い方はイメージできましたか?
今、自分がどの段階にいるのかを考えて、過去問を活用していきましょう!

 

すでに過去問をある程度活用している人は
「こんな過去問の使い方もあるよ!」といったものがあればぜひコメントでお聞かせください。

 

その他、過去問の活用法についての疑問や今後知りたい情報などのコメントも大歓迎です!

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

他にも中小企業診断士に関する記事を書いているので、読んでいただけたら嬉しいです!

 

それでは!

 

 

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