学生診断士(仮)の日記

独学で中小企業診断士に合格できた現役大学生がゆるく情報発信していきます。

【中小企業診断士】1次試験の受験戦略

こんにちは!

 

今回は中小企業診断士の1次試験で僕が実際に立てていた戦略を紹介します。

 

得意科目・苦手科目は人それぞれなので、このまますぐに使えるということはないですが、科目ごとの力の入れ方や得点配分の目標の考え方は応用できると思うので是非参考にしてみてください!

 

1次試験について詳しく知りたい方、具体的な勉強法を教えてほしいという方はこちらをチェックしてみてください!

gakusei-shindanshi.hatenablog.com

 

 

1、合格点をどう取るか

中小企業診断士1次試験の合格点は60%程度なので
100点 × 7科目 × 60% = 420点 です。
詳しい合格基準はこちら↓↓↓

www.j-smeca.jp

 

この420点の取り方は大きく分けて2つのパターンがあります。
1、バランス型
2、得意科目特化型

 

バランス型というのは、7科目全てで60点前後を取ることで420点を目指す方法です。

得意科目特化型というのは、7科目の中から得意科目数科目の目標点を70~90点に設定して苦手科目は足切りラインである40点を下回らないようにすることで点数を補いながら420点を目指す方法です。

 

どちらのパターンで合格を目指すかは、勉強を始める前にどれだけなじみのある科目があるかということで決めます。

 

7科目の中で仕事や大学の専攻分野と関連が薄いという人はどの科目もスタートラインが同じなので、まんべんなく勉強してそれぞれ60点以上を目指すバランス型がいいでしょう。

 

仕事や大学で経験していること・学んできたことに関連する科目があれば得意科目になる条件としては十分なので、すでにある程度得点できる科目があるという人は得意科目特化型が適していると思います。

 

僕は大学では商学部に所属しているため、
企業経営理論
財務・会計
運営管理(店舗経営の部分)
経済学・経済政策
経営法務(会社法の部分)

 

これらの内容については初めて見るというものが少なかったので、迷わず得意科目特化型でいこうと決めました。感覚的には3~4科目得意科目にできそうだったら特化型の方がいいかなと思います。

 

 

2、どの科目で得点を稼ぐか

特化型を選んだ人はどの科目で得点を稼ぐか考えて目標点を設定する必要があります。

 

僕の場合は上で上げた5科目の中で、法律の暗記はそこまで得意ではないので経営法務で点数を稼げるイメージはあまりできませんでした。そこで、それ以外の4科目
企業経営理論
財務・会計
運営管理
経済学・経済政策
を点数を稼ぐ科目としました。

 

全て試験1日目の科目ですね笑
わかりやすいのでまとめて「1日目の科目」と呼びます。

 

目標点数は合格点からの逆算で決めます。
2日目の3科目は得意科目ではないため、すべて40点でも合格できるように1日目の科目で得点を稼ぐと想定します。

 

その場合、420点 - 40点 × 3科目 = 300点

 

つまり、1日目の4科目で300点を取ればよいので各科目の目標点は
300点 ÷ 4科目 = 75点 となります。

 

細かく考えると、特に得意な経済学・経済政策の目標を80点にして、得意分野が限られている運営管理は70点にするというような調整はありますが、大まかにはこのような流れで目標点数を設定しました。

 

3、科目別の取り組む期間

各科目の目標点数を決めたら、次に科目ごとにどれくらいの期間勉強するかを決めます。

 

バランス型の方でも、同じ60点を目指すために必要な勉強期間は科目によってかなり異なるので慎重に決めていきましょう。

 

僕の場合は特化型なので得点を稼ぐ1日目の科目に時間を多く使い、2日目の科目は短期集中で詰め込むというスタイルで勉強しました。

 

具体的には
試験3か月前までは点数を稼ぐ1日目の4科目を中心に勉強する。(ここまでの期間でも経営法務と経営情報システムはノータッチではなくテキストを軽く見る程度には触れていました。)

 

そして試験3か月前から経営法務と経営情報システムのテキストと問題集を1周して、終わったら過去問演習を始める。

 

さらに直前の試験1か月前から中小企業政策のテキストと問題集を1周する。

 

そして試験2週間前に中小企業経営の対策として中小企業白書の要約を見て、中小企業経営・中小企業政策の過去問を解きます。

 

もちろん2日目の3科目を勉強している期間も1日目の4科目は勉強していますが、ほぼすべて過去問演習とその見直しです。2日目の3科目に取り掛かる前に1日目の4科目は「あとは過去問演習だけ」という状態にすることで時間をかけすぎないようにしています。

 

ここまで差をつける必要があるかどうかは目標点数によって変わりますが、僕の場合は徹底的に得意科目に特化する戦略だったのでこのような勉強期間の設定になりました。

 

1次試験の結果

以上のような戦略で挑んだ1次試験ですが、結果はこのようになりました。

 

1日目
経済学・経済政策  84点
財務・会計  76点
企業経営理論  68点
運営管理  76点

 

1日目合計  304点

 

1日目で300点という目標はクリア!!
あとは2日目で足切りがなければ突破です!

 

2日目
経営法務  56点
経営情報システム  60点
中小企業経営・中小企業政策  41点

 

7科目合計  461点

 

中小企業経営・中小企業政策がギリギリでしたが何とか合格です!
2日目の科目は平均60点以上に貢献している科目はなく(経営情報システムだけ可もなく不可もない)、足を引っ張っているのでよくも悪くも戦略どおりでした笑

 

最後に

今回は僕が実際に中小企業診断士の1次試験を受けるにあたって立てた戦略を紹介しました。科目が多い特性を生かしてうまく補い合うことで苦手科目があっても十分合格に近づくことができます。

 

得意科目は人によってそれぞれだと思いますが、皆さんの得意を活かした戦略を立てる上で参考にしていただけると嬉しいです!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

1次試験についてもっと詳しい勉強法が知りたいという人はこちらも読んでみてください!

gakusei-shindanshi.hatenablog.com

 

2次試験についても知りたいという人はこちら

gakusei-shindanshi.hatenablog.com

 

口述試験はこちら

gakusei-shindanshi.hatenablog.com

 

それでは!

【中小企業診断士】開示請求の方法を解説!

中小企業診断士試験がひと段落した人にとって「自分は何点取れていたのか?」というのは気になるところだと思います。

 

マーク式の1次試験は何となくわかると思いますが、2次試験については正確に自分の点数を知るためには開示請求をする必要があります。

 

ということで今回は開示請求の方法を簡単に解説していきます!! 

 

 

開示請求の対象

開示請求の対象となるのは直近5回以内に合格発表があったもののみです。
とは言っても5年以上前の試験結果を開示しようと思う人は少ないと思うのでほとんどの人は気にしなくて大丈夫です。

 

ただし、「合格発表があった」という部分はかなり重要です。
「合格発表があった」とは2次試験の口述試験の合格発表があったということなので、毎年12月下旬になります。

 

2次筆記試験の合格発表がある12月上旬に開示請求をしてしまうと、合格発表がない回の開示請求をしている状態となるので手続きが後回しにされてしまい、なかなか開示結果がわかりません。

 

本来なら開示請求の条件を満たしていないので開示されなくても文句は言えませんが、中小企業診断協会の優しさで書類を保管してくれた上で、条件を満たした請求がひと段落したら手続きしてくれます。

 

これではかなり時間がかかってしまうので、必ず「合格発表後」に開示請求しましょう。

 

開示の範囲は
・受験番号
・受験した科目ごとの得点
・受験した科目ごとのランク(第2次試験の筆記試験についてA~Dで表されたもの)
この3点です。

 

開示請求で準備するもの

開示請求の時に必要な提出書類は

 1、保有個人情報開示請求申請書
2、本人確認のための書類
3、住民票の写し
4、返信用封筒・切手

この4点です。

 

 1、保有個人情報開示請求申請書

これは中小企業診断協会のHPの中にあるFAQからダウンロードできます。下のリンクを押したら一番下までスクロールしてください!
中小企業診断士試験にかかる保有個人情報の開示請求の申請手続きについて
というところをクリックまたはタップすると1の申請書が含まれるwordファイルがダウンロードできます。

www.j-smeca.jp

 

こちらがダウンロードできたらあとは指示に従って書くのみです!

 

ここで、1次試験と2次試験両方の開示請求をしたいという人はこちらの申請書部分を2枚印刷して、1次試験に〇をつけたものと2次試験に〇をつけたものを作成したうえで同じ封筒に入れることで一度に申請することができます。

 

1枚の申請書の1次試験と2次試験の両方に〇をつけてもいいのかもしれませんが、「いずれかを〇で囲んでください」と書いてあったので僕は2枚用意しました。この方法でしっかり1次・2次ともに開示されました。

 

複数年度の試験をまとめて開示したい場合も開示したい年数分の申請書を作成すれば確実だと思います。

 

2、本人確認のための書類

これは運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどのコピーを準備すればOKです。

3、住民票の写し

これも市役所などに行って申請すればすぐもらえます。マイナンバーカードを持っていればコンビニのコピー機でも取得できるので本人確認のための書類をコピーするついでに用意できますね!

 

注意点は
・開示請求の前30日以内に作成されたもの
・市役所などで発行された原本
・申請者本人のみが記載
マイナンバーの記載がないもの

 

これだけ気をつけて準備してください!

 

4、返信用封筒・切手

封筒のサイズは12cm×23.5cm以内、切手は404円分です(簡易書留320円を含む)。
あとは封筒に自分の名前と住所を書けば準備完了!

 

 

おまけ

ちなみに令和元年度に受験した僕の開示請求の結果をおまけで公開します。

1次試験、2次試験両方を開示した場合はこのように開示されるという参考にしてください。

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2次試験の点数がしっかりとわかるのは嬉しいですね!
僕は手応えと全然一致していませんでした笑
事例4の足切りを覚悟していたので予想外に点数が良くて救われています。

 

1次試験はマーク式ということもあってすべて自己採点と一致していました。
中小企業経営・中小企業政策が危なすぎました~(笑)

 

皆さんもぜひ開示請求をして頑張った自分を褒めたり、もっと頑張れるように課題を見つけたりして役立ててください!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

それでは!

 

 

【中小企業診断士】口述試験って何するの?

今回は中小企業診断士試験最後の砦である口述試験について、内容や対策法を紹介します!

 

情報が少ないので不安に感じることの多い口述試験ですが、適切に対策して自信を持って臨めるように情報収集しましょう!

 

口述試験の内容

口述試験は、2次の筆記試験に合格した人のみが受験できる面接形式の試験です。
この試験を突破できたら晴れて試験合格となります!

 

試験は10分程度と短く、2次の筆記試験に出てきた事例に関する質問をされるので1問2分程度で答えます。

 

多くの場合が、2次筆記の4事例の中からランダムに2事例が選ばれて2問ずつ質問されるそうで、僕もその方式でした。合計4つ質問されると考えればOK!
(まれに4事例全てから出題のパターンもあるそうなので油断は禁物です!)

 

ちなみにこの時、筆記で点数が低い事例を出題されるという噂もありますが、僕は開示請求した結果と見比べると確かに点数が低い2事例が出題されていました。

 

たまたまなのか、そのような傾向があるのかはわかりませんが、どちらにしても手応えがなかった事例は重点的に復習したほうがよさそうですね。

 

追記 : 出題事例はランダムのようですので、全ての事例しっかりと対策しましょう!

 

 

受験者一人に対して面接官は数人(僕が受験した時は3人でした。)いて、メモに徹する人と質問する人がいました。
終始厳かな雰囲気で緊張感はありますしたが、じっくり話を聞いてくれるのでこちらも落ち着いて話しやすくなっていました。

 

試験時間は10分程度とされていますが、実際に試験が行われる部屋に入室してから退室するまでは8分くらいでした。受験生はかなりの人数いるので、時間が押していてかつスムーズに進めば早く終わるのでしょう。

 

ちなみに試験会場で見た受験生はほぼ全員スーツだったので、スーツ以外で行くと浮いてしまうかもしれません。まあ面接形式の試験なのでスーツを着ていくのは常識ということでしょう。服装で減点されることがあるのかわかりませんが余計な心配をせず試験に集中するためにバシッとスーツを着て臨みましょう!

 

 

試験対策

口述試験は、例年12月の中旬ごろに行われます。
今年度は筆記試験の合格発表が12月11日(金)口述試験が12月20日(日)なので筆記試験の合格から1週間ちょっとで口述試験の本番となります。

 

時間がかなりタイトなので筆記試験の合格発表前に少し事例を読み込んでおいた方がいいのは間違いないですが、合格したかわからないとスイッチが入らないという人もいると思います。僕もそうでした。

 

そこで、僕が実際に行った筆記試験合格発表後からでも間に合う口述試験の対策を紹介します。とは言っても特別なことはそんなになく、1週間くらい真面目に取り組めば問題ないのでどちらかというと体調とかに気をつけた方がいいでしょう笑

 

対策1:与件文の読み込み

まずは与件文の読み込みが一番大切です。
口述試験では資料の持ち込みは一切できないので、ある程度は事例に登場する企業の基本情報を覚えておかなければなりません。

 

その時に事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳというように数字で覚えるのではなく、何をしている企業かで覚えましょう。面接官は「事例〇の企業で~」とは言わない可能性が高いので、「○○を製造するA社は~」というよう聞き方に対応できるようにしましょう。

 

「A社」や「X市」のような表現は普通に使ってくるので、アルファベットとその企業や市の特徴は結びつけて覚えておくといいと思います。

 

与件文は2次筆記の合格発表後から全事例毎日1回以上読んでいればほとんど頭に入ると思います。無理に勉強初日に全部覚える必要はありません。下で紹介する設問のチェックなどをしている過程で覚えていきましょう。

 

対策2:予備校が出している模範解答をチェック

次に各予備校が公開している筆記試験の模範解答をチェックしてみましょう。予備校によって模範解答が全然違うことも多いので2つ以上探してみるといいです。

 

僕はTacと大原の模範解答がどちらも無料で公開されていたので参考にしました。

 

予備校の解答を参考にすることで、プロが考えた無駄のない解答を知ることができるので口述試験でも活用できます。もちろん自分で作った内容が模範解答と近かったら自分が話しやすいように話せば大丈夫です。

 

ちょっと筆記では的外れなこと書いてしまったという問題や、全然わからなかったという問題があった人は素直に模範解答ベースにしましょう。そのうえで口述試験で聞かれたらこんな感じで答えるかな~と考えてみてください。

 

対策3:自分らしい解答を考える

予備校の模範解答に納得できて、それを口述試験のベースにできそうだというレベルに理解できたら、次はオリジナリティを出せそうなところを考えます。

 

これはあくまで個人的な意見ですが、僕は口述試験では徹底的に予備校の模範解答をベースとして解答を考えた方がいいと思います。なぜなら2次筆記に合格しているとはいっても面接で聞かれる内容に関連した設問の点数が良かったかはわからないからです。

 

自分の考えだけを主張しても思いっきり的を外すリスクがあるので限られた時間内に適切な情報を話せるように自分の解答に固執しすぎない方がいいでしょう。

 

なのでここで言うオリジナリティは口述試験で積極的に推していくような意見ではないけど自分的には面白い案だと思う、というものを模範解答のベースに加えていくイメージで出していきます。

 

模範解答がベースなら、それをしっかり読み込んでいくだけでいいじゃんと思われるかもしれませんが、自分らしさを出せるポイントを考えておくことで得られるメリットが2つあります。

 

1つ目はネタ切れになりにくいことです。基本は各資格予備校の模範解答に沿って答えれば良いですが、要素が足りていないと面接官は追加で質問をして解答要素を補えるように助けてくれます。そんな時に自分なりの答えも持っていると咄嗟の質問にも答えやすいですし、それで沈黙も避けられます。

 

2つ目は設問と全く関係ない質問だった時に解答の引き出しが増えることです。口述試験の質問は半分くらいは筆記試験と全く異なる内容を聞いてきます。基本的には筆記試験で確認した企業の特徴や外部環境、SWOTを考えればすぐに答えられると思いますが、初めて聞かれる内容となると焦ってしまうこともあると思います。

 

そんな時に、模範解答とは違う自分なりの意見を持っていると、答えを考える引き出しが増えるのでいろいろ思いつきやすくなります。少しくらいまとまりが悪くても沈黙してしまうよりは意見を伝えた方がいいので答えの引き出しは増やしておいて損はないでしょう。

 

対策4:各事例の設問にスラスラ答えられるようにする

最後に、各事例の設問に対して何も見ずにスラスラ答えられるようになれば完璧です!

 

2次筆記の問題用紙の設問が書かれているページだけを見て設問に答える練習をしてみましょう。うまく答えられなかった問題は予備校の模範解答と必要であれば自分の再現答案などを見て確認しましょう。

 

また、答えが1分にも満たないような問題があったら何か自分なりの答えを追加できないか考えましょう。

 

それでも時間が足りない場合は、答える前に
「それでは~について説明させていただきます。」
「〇〇業界の場合、一般的には~と考えられますが、B社では~」
というように解答の方向性を示す言葉や、一般論を示す言葉を加えてみてください。

 

試験本番は緊張するので、このような言葉を入れると答える前に頭の中を整理することができて落ち着いて答えられると思います。2分程度と言われますが2分も話すのはかなり大変なので時間稼ぎにも使えます笑

 

このような前置きも含めてだいたい1分30秒以上話せるように調整して練習しておくといいと思います。設問そのままの質問もあると思うのでしっかり練習しておきましょう!!

 

口述試験の合格率

 口述試験の気になる合格率は以下の通りです。

  受験者数 合格者数 不合格者数 合格率
令和元年度 1091 1088 3 99.73%
平成30年度 906 905 1 99.89%
平成29年度 830 828 2 99.76%
平成28年 842 842 0 100.00%
平成27年 944 944 0 100.00%
平成26年 1190 1185 5 99.58%
平成25年度 915 910 5 99.45%
平成24年 1220 1220 0 100.00%
平成23年 794 790 4 99.50%

 

これを見ていただくとわかるように、合格率はかなり高くなっています。
上の表の中だけでも不合格者が0の年が結構ありますね!

 

合格率は毎年99%以上なのでそこまで心配する必要はありません。

 

不合格者が数人いるのはおそらく以下の2つのパターンでしょう。
1、何らかの理由で試験会場に行けなかった人
2、面接中に長時間沈黙してしまった人

 

ほとんどの人が1つ目の理由だと思います。1000人程度の受験生がいたら、家庭や仕事の都合、天候、体調などの影響で試験を欠席したり遅刻したりする人が数人いるのは考えられると思います。

 

今年は検温という関門がある可能性が考えられるので体調には特に気を付けてくださいね!

 

こちらの記事では不合格のパターンを3つ紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。

consul-circle.com

 

去年僕が受験生の時、「試験会場に行ったけど過度な緊張で沈黙してしまい不合格になった」という方の体験談を読んだのですが、見つけることができませんでした。検索して探してみるとそのような体験談があるかもしれないので参考にしてみるといいと思います。

 

かなり参考になったので紹介したかった、、、
見つけた人はぜひコメントで教えてください!

 

高い合格率を見ると少し安心できると思います。もちろん未対策では突破できないかもしれませんが、ある程度対策すれば必ず合格できます。

 

面接官とのコミュニケーションを楽しめるように万全の対策で臨みましょう!!

 

最後に

口述試験について不安は払拭されましたか?
中小企業診断士試験の中で最も高い壁とも言える2次筆記試験に合格していれば実力としては十分です。

 

今回紹介したような対策をして合格を勝ち取りに行きましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

それでは!

 

 

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【中小企業診断士】第2次試験に一発合格した勉強法

中小企業診断士試験 最大の難関

中小企業診断士試験に挑戦したことのある人、挑戦している人のほとんどは
「2次試験が最大の難関である」
と言うでしょう。それくらい大変な試験でかつ、これを乗り越えれば合格に大きく近づく重要な試験でもあります。

 

今回は、現役大学生でありながら中小企業診断士試験にストレート合格できた僕が実際に行っていた2次試験の勉強法を紹介していきます。

 

そもそも2次試験とは?

中小企業診断士の2次試験は、1次試験に合格した人が受ける試験です。1次試験はマークシート方式ですが2次試験は記述式となるため難易度が大きく上昇します。

 

2次筆記試験の後に口述試験を行って試験に合格となりますが、口述試験が合格率95%以上(おそらく不合格者のほとんどは何らかの事情で欠席した人。年間数人しかいない)ということを考えると、2次筆記がほぼ最終試験と言えます。

 

このような事情から、厳密にいうと筆記試験+口述試験が2次試験ですが、以下で2次試験という場合には2次の筆記試験を指すと考えてください。

 

科目は4科目あり、事例Ⅰ~Ⅳという形で分かれています。
主に1次試験の1日目の中の3科目(企業経営理論、財務・会計、運営管理)に関連する問題が出題されます。下の記事では2次試験との関連度を考慮した科目別の重要度を示しているので参考にしてみてください!

gakusei-shindanshi.hatenablog.com

 

合格基準は1次とほとんど同じだと思って大丈夫です。中小企業診断協会のQ&Aで以下のように示されています。

筆記試験における総点数の 60% 以上で、かつ、1科目でも満点の 40% 未満がなく、口述試験における評定が 60% 以上であることを基準とします。
なお、口述試験を受ける資格は、当該年度のみ有効であり、翌年度に持ち越しすることはできません。

口述試験は2次の筆記試験とは別なので、筆記試験のみを考えたら1次と同じですね。マーク式から記述式になるため、60%の難しさがかなり高まりますが、1次同様に満点の解答を目指すタイプの試験ではないことがわかると思います。

 

具体的な勉強法

 具体的な勉強法についてですが、この試験は公式の模範解答が公開されていないため、独学だとかなり勉強しにくいです。ただ、勉強においては過去問が最も重要になってくるため、勉強の中心は過去問演習になります。

 

「答えがない過去問でどうやって勉強するんだ?」
と思いますよね。でも独学でも勉強できるようにとっても助かる教材があるんです!

 

それが「ふぞろいシリーズ」と言われているものです!

 

僕が実際に使ったものはこちらです↓↓↓

ふぞろいな合格答案 (エピソード13;2020年版)

 

ふぞろいな合格答案 10年データブック

 僕が受けた時に最新だったエピソード12と、10年分の再現答案が詰まったコスパ抜群の10年データブックの2冊を使って、計11年分の過去問で勉強しました。
(上のリンクは最新のエピソード13です。)

 

毎年最新版が出ているので、それにプラスして10年データブック、足りないと感じたらどちらにも入っていない年度の過去問が収録されたものを買い足すという形で良いと思います。(エピソード11、12を追加で買うと10年データブックとつながります。)

 

追記:2021年度試験を受ける人はエピソード11~13と来年発売されるエピソード14を買うと最新版の過去問から10年データブックまでつながります。11~14の4冊全部買うとかなりの値段になるので個人的にはエピソード14のみ、不安な人は13も購入すれば十分かなと思います。

 

これらを使ってひたすら過去問演習をしていく形になります。重要なのは実際に手を動かして解答を作成することです。頭の中で回答をイメージするのと実際に手を動かすのとではまるで成長速度が違います。

 

原稿用紙を用意して字数制限を容易に確認できるようにするのがおすすめのやり方です!!

 

実際にこんな感じで勉強してました。

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原稿用紙は100円ショップで手に入るので、冊子タイプのものや紙が独立しているタイプのものなど使いやすいものを選ぶといいです。

 

僕は2次試験の勉強をした期間中に原稿用紙を70枚使っていました。個人差はあると思いますが50枚1セットになっているものなら2セット買っておけばしばらくは勉強できると思います。

 

自己採点のポイント

ちなみに右上の写真が1次試験終了後に初めて2次試験を解いた時のものですが、38点となかなかのできですよね?笑
でもこれはいい答案だったわけではなく、採点が甘かったんです。

 

これが意外と重要な点で、勉強開始直後の自己採点では少し甘めにして自信と勢いをつけるべきです。勉強を始めてすぐは、解答の方針を決めることもできずにただ国語の読解問題を解いているような感覚になると思います。

 

それで点数が0点とか1桁とかだったら一気にやる気と自信を失ってしまいますよね?
ただ、意外と与件文に忠実に国語的に解くということも重要だったりするので、テクニックから入るのではなく素直に与件文と向き合って解答のコツをつかむ期間が必要です。

 

その期間中は高得点を取る必要はありませんが、コツにつながる小さな成長も見逃したくないですし、自信もつけていきたいです。そこで採点を甘めにすることで
「自分って意外とできるじゃん!」という自信を得ると同時に、「この表現なら加点されそうだな」という感覚に敏感になることで徐々に点数が上がってくると思います。

 

ふぞろいシリーズのキーワード採点をうまく活用することで、このような小さな変化も見逃さずにコツをつかむきっかけにできます。

 

実際にどう活用するかというと、ふぞろいシリーズではキーワードごとに配点が決まっていて、その積み重ねで採点ができるようになっています。そこで、少しでもキーワードが入っていたら日本語が多少おかしくても加点して、どのような解答を作ると得点がとりやすいのかを覚えていきましょう!

 

加点されるキーワードが自分の答案に含まれていると嬉しくなりますし、演習を重ねる中でどんな言葉が加点されやすいのかがわかってきます。きれいな答案を作るのはもう少し先のステップと考え、解答の作り方を学びつつ自信をつける段階だと考えましょう。

 

過去問の取り組み方

過去問に取り組む順番も大切で、基本的には古いものから始めることをおすすめします。
詳しくはこちらの記事でも触れているので参考にしてみてください。

gakusei-shindanshi.hatenablog.com

 ただし、2次試験の過去問演習は1次と比べると問題を解くのも見直しもはるかに時間がかかります。用意した過去問の中で後回しにしていた最新のものが解けないまま試験を迎えてしまったというのは一番避けなければならない事態です。

 

必ず過去問に取り掛かる前にどれくらいの時期に何年度の過去問をやる、という計画を立ててから始めるようにしましょう。

 

社会人の方だと、仕事から帰って1事例解き、見直しまでしていたらもう夜も更けてきてしまうと思います。たくさんの問題をこなすにはかなり時間がかかるので注意して計画を立てましょう。

 

大学生の人は時間に余裕があると思うので、頑張れば1日1年度分解いて見直しまでできると思います。(かなりきついのでおすすめはしません。後半は疲労感から見直しのクオリティが下がります笑)

 

僕は1次試験合格の確信が得られず、1次合格後に勉強を本格化させたため、試験直前の1週間くらいは1日3~4事例を大学の図書館にこもってやっていました。そうならないためにも事例数と試験までの日数を考えて早めに計画を立てて取り組みましょう!

 

見直しのポイント

そして過去問演習が進んできたら解答の骨子を作るのにも慣れてきてだんだんと点数が取れるようになってくると思います。それまではひたすら問題演習→見直しを繰り返すわけですが、見直しの時に重点的に見直すポイントがいくつかあります。

 

それは以下の3つです。
・加点された(されそうな)キーワード
・得点に関係していない自分の解答部分
・与件文や設問に出てくる単語で、自分の言葉で説明できないもの

 

3つの中で、上の2つを繰り返すことで解答が洗練されていきます。
点数を積み重ねるには、より多くのキーワードが思い浮かぶ必要があります。そしてそのキーワードを制限字数に収めるために整理することも大切です。

 

自分の解答で無駄な部分を省き、加点部分を増やしていくことで点数が安定してきます。ただし、勉強初期では
「思いつくキーワードを字数に収めたのに全然キーワードが足りてなかった」
「関係ないことを書いているわけではないのに点数が伸びない」
という人も多いでしょう。

 

そのような人はキーワードの引き出しが足りていない可能性が高く、キーワードが足りていなくても制限字数に合うようにきれいな日本語を書くことで一見よさそうな解答に仕上がっているというケースが多いと思います。

 

そのような人は見直しで加点されたキーワードだけでなく、与件文や設問にある用語も意味を説明できるレベルで理解できるようにして、キーワードの引き出しを増やしていくと良いでしょう。

 

2次試験の問題ではかなり簡潔に書いてキーワードをたくさん盛り込む必要があるため、あまりにきれいすぎる日本語でまとめられた場合はキーワード不足を疑った方がいいと思います。

 

長い言葉を短く言い換えたり、いくつかの言葉をまとめて表現できるように言い換えたりすることで初めて書きたいキーワードが制限字数に収まる、という状態になれば合格は近いです。それだけキーワードの引き出しが多いということですからね!

 

このように見直しでは、ただ点数を出してできなかったところを復習するだけではなく、点数が取れた部分から解答作成のヒントを得ることも大切になるので、加点されているキーワードの傾向も見逃さないようにしましょう!

 

最後に

ここまで僕が実際に行っていた2次試験の勉強法について書いていきましたが、参考になる部分はありましたか?

「もっとここが知りたい!」
「自分はこのように勉強している」

というような意見、質問、体験談があればコメント欄でぜひ教えてください!!

 

2次試験の勉強が軌道に乗ってきた人、ラストスパートをかけ始めている人、来年に向けて準備をしている人など、いろいろな人がいると思います。

 

皆さんそれぞれのやり方を大切にしながら勉強をしてほしいですが、ちょっと迷った時に今回の内容が参考になれば嬉しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

noteではこちらのブログと少し変わって、中小企業診断士試験に挑戦する過程を振り返る内容を投稿していこうと思っているので、ぜひチェックしてみてください!

note.com

 

それでは!


 

【中小企業診断士】過去問は最重要教材!?過去問の活用法徹底解説!

過去問、活用できてますか?

 皆さんは中小企業診断士の勉強で過去問をどれくらい使っていますか?

 

「試験が近くなったらまとめてやればいいかな」

「まだ過去問やっても全然わからないから勉強してからにしよう」

「過去問ってそもそもどれくらいやればいいの?」

 

このように思っている人は要注意です!

 

今回は試験の合格にぐっと近づく過去問の活用法、取り組むべき時期、取り組むべき量など過去問の全てをお伝えします!

 

はじめに

この記事では経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士の試験勉強における過去問の使い方を解説していきます。どんな資格かよくわからないという人はこちらの記事を参考にしてみてください。

 

過去問で自分を知る!

中小企業診断士試験において過去問が一番最初に登場するのは勉強の開始後すぐです!

 

「勉強開始後すぐなんて何もわからないでしょ?」

 

そう思われた方、正解です。

それでいいんです!

 

ただし、むやみに取り組んでも意味がないのでこの段階では過去問に取り組む目的を理解することが重要です。

 

その目的とは「自分は何がわからないかを知る」ということです。

そのため理想は全科目の過去問をやってみることです。(1次のみでOK)

 

でも急に7科目も過去問をやるのは大変ですよね~

 

そこで私がおすすめするのが7科目の中である程度自信がある科目の過去問に取り組んでみることです。できれば3科目くらいはやってみたほうがいいでしょう。

 

その理由は中小企業診断士試験の性質にあります。

診断士試験は7科目あり、各科目の関連性もそこまで高くないためさっぱりわからないであろう科目が必ずあると思います。

 

そういった科目は素直にテキストに従って勉強を進めればいいので、自分がわからない点を抽出する目的で過去問をやらなくても大丈夫です。

 

逆に試験範囲が広いため数科目はなじみがある科目があると思います。大学で勉強したことがあったり、仕事で関わる機会があったりする科目は時間をかけて勉強する必要がないものもあると思います。

 

過去問に取り組むことでそのような点を明らかにしていきましょう!

 

ちなみに私は経済学や経営学を大学で学んでいるため、勉強開始時には

・企業経営理論(経営学関係)

財務会計(少し簿記の勉強をしていたので)

・運営管理(やってみましたが生産管理はさっぱりでした笑)

・経済学経済政策(経済学関係)

の4科目をやってみました。

 

そこで企業経営理論と経済学・経済政策は6割くらい得点できたので勉強時間を他の科目に回す、という戦略が立てられました。

 

逆にある程度できるかな~と思っていた財務会計と運営管理は全然点数が取れなかったのでしっかり勉強する必要がある科目と認識しました。

 

このように現時点で自分がどの程度の位置にいるのかがわかればその後の戦略を立てやすく、効率よく勉強することができます。

 

早速過去問をやってみようと思った人は素晴らしいです!

が、ここで過去問に取り組むときの注意点が一つあります。

 

それは
新しい過去問を解いてはいけない!
ということです。

 

これは意見が分かれる部分だと思うので個人的な意見として聞いてください。

 

まず、過去問は非常に貴重で最も強力な勉強道具です。過去問は、自分の実力を測定するという意味でもとても有効です。

 

しかし、解けるか解けないかわからない勉強開始直後に過去問を消費してしまうのは非常にもったいないです。特に年度が新しい過去問は勉強が進んできた段階で「初めて解く過去問」として実力を測ることに使いたいので、できれば残しておきたいです。

 

この「テスト用の過去問」を3年分くらいは残しておきたいので(僕は5年分残しました)、勉強開始直後の過去問としては新しい過去問は使わない方がいいです。

 

ただ、
過去問は繰り返し解くものだから新しいものから使っても問題ない!
最近の傾向を反映した最新のものの方が実力が正確に測れる!
という人もいると思います。

 

この辺りは資格の予備校に通っている人だといろいろな先生の意見を聞くのかな~と思うので、最も信頼できる人の意見に従って自信を持って学習を進めるのが一番いいと思います。が、少なくとも独学で受験する人は最新の過去問を浪費するようなことはしてほしくないです。

 

最後のテストを試験の1~2週間前に設定すれば繰り返し解くことは可能ですし、知識が身についていない段階ではそこまで法改正や出題傾向に点数が左右されることはないと思うので、しかるべき時まで温めておきましょう!

 

中小企業診断協会のホームページには過去問と解答が載っているので、それを活用してみてください。解説はないですが、最初はそこまで厳密に復習する必要もないので気楽に解いて採点してみましょう!試験時間も特に気にしなくていいと思います。多分わからない問題が多くて時間が足りないということは少ないです笑

 

解き始める年度の目安ですが、平成19年から載っているのでそこまでさかのぼってもいいですし、過去問に取り組む時間をたくさん確保できるかわからない人は8~10年前くらいの過去問から解き始めるといいと思います。

 

こちらの記事では過去問のリンクをまとめて載せているのでぜひ活用してください!
(すべて中小企業診断協会HPの試験問題ページに飛びます。)

 

定期的に実力を測る

過去問を使って自分の実力がわかったら、しばらくはテキストや問題集で勉強を進めるようなイメージになると思います。

 

ここで過去問はしばらくやらなくていいのかと言われたら、それは間違いです。
過去問は実力を測るうえで最も重要なものなので、テキストで勉強を始めても定期的に解くべきです。せっかく協会のHPにも10年以上の過去問があるので活用していきましょう!

 

定期的にというのは個人差がありますが、月に1回過去問を解く機会を設けるといいと思います。全科目でなくてもいいので
「月末にその月に力を入れた3科目の過去問を解く」
くらいでいいと思います。

 

この場合も古めの過去問から解いて、だんだん新しくしていくのがいいです!

 

この段階では試験時間を少しずつ意識して解いてみるといいと思います。
ただ厳密である必要はなく、「思い出せそうだから少し粘る」程度なら時間をオーバーしても大丈夫です。自力で解く力が身についているか確認しましょう!

 

慣れてきたら時間制限を少しずつ厳しくしていくと問題の処理スピードを上げる練習にもなるのでいいでしょう。また、解いたら問題を忘れない間にできるだけ早く自己採点をすることを忘れないでください。

 

ここで高得点が取れた科目は勉強時間を少し他の科目に割り当てるということもできますし、逆に全然得点が伸びない科目は勉強方法を見直したり、過去問とテキストを並べて丁寧に復習することで確実に実力がついていきます。

 

特に財務会計や経済学経済政策は最初点数が伸びにくく、理解が進むと急激に点数が伸びるという傾向があります。これは暗記重視科目と理解重視科目の差なので過去問でそれぞれどれくらいの段階にきているのか確認することが重要です。

 

理解重視科目では、「なぜそうなるのかわからない」のか、「慣れていないせいで計算ミスが目立つ」のか、といったことが過去問の復習で確認できるので実力を測って勉強計画に役立ててください!

 

一度実力を測るために解いた過去問は何度繰り返して解いてもいいので、日々の学習に取り入れて満点が取れるレベルに仕上げましょう。

 

過去問で点数が良くてもほとんど意味はありません(ちょっと嬉しくてモチベーションが上がるのは大いに意味がありますが笑)。本番で得点できるように復習しながら定期的に過去問に取り組んでいきましょう!!

 

ちなみに、この段階からは中小企業診断協会のHPにある過去問だけで勉強すると解説がなくて大変です。ある程度勉強が進んでいてテキストで見直せる人は大丈夫ですが、素早く必要な部分を学んで効率的に進めたい場合は過去問集を使うと良いでしょう。

中小企業診断士 最短合格のための 第1次試験過去問題集 (2) 財務・会計 2021年度

3 企業経営理論 (2020年版 過去問完全マスター)

 過去問集は数種類あるので本屋などで使いやすそうなものを選んでくださいね!

 

実力を確かめる

ここまで勉強を重ねてきた人は
最後に、実力を確かめる目的で過去問に取り組みます。

 

これは試験本番の1か月~1週間前くらいが目安です。この期間はここまで新しい過去問を何年分残しているか、ということから逆算してください。

 

ここでついに、温存していた最新の過去問の登場です!!

 

取り組み方としては、各科目制限時間を厳密に測って解いていくと良いです。
ここで時間内に合格点を取れる実力がついているかしっかり確認していきましょう。

 

また、覚えきれていないところや計算が曖昧なところがあればテキストに戻って徹底的に復習し、死角をなくしていく必要があります。

 

そして、ぜひ皆さんにやってほしいのが
「本番と同じスケジュールでの練習」です。

 

1次だと2日間、2次でも1日かかるのですが、できる人は全員やった方がいいです。

 

受験票や協会HPに記載されている試験時間割に沿って
1次試験では1日目に4科目・2日目に3科目、2次試験では午前から順に4科目に取り組むことで、科目ごとの頭の切り替えを練習できますし、当日の疲れ具合もイメージできるので甘いものを持っていくなどの対策もできます。

 

ちゃんと着替えて、当日使う予定の時計で時間を見ながらやるとよりリアルな雰囲気でできるのでおすすめです。

 

実際、僕は試験の3年前に7科目のセンター試験を受験していたので大丈夫だろうと思っていましたが結構疲れました。しばらく長時間の試験をやっていない人は特にシミュレーションしておくと安心できると思います。

 

これを最新の過去問か2年前の過去問でやるとだいぶ試験本番では落ち着いて取り組めると思います。体力に自信がある人は2セットシミュレーションしてもいいでしょう笑

 

あまり直前すぎると実力不足の範囲がわかったときに対策できないので、余裕をもって最終確認に臨んでください!!

 

最後に

過去問の具体的な使い方はイメージできましたか?
今、自分がどの段階にいるのかを考えて、過去問を活用していきましょう!

 

すでに過去問をある程度活用している人は
「こんな過去問の使い方もあるよ!」といったものがあればぜひコメントでお聞かせください。

 

その他、過去問の活用法についての疑問や今後知りたい情報などのコメントも大歓迎です!

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

他にも中小企業診断士に関する記事を書いているので、読んでいただけたら嬉しいです!

 

それでは!

 

 

自宅でカンタン資格取得なら【ラーキャリ】

【中小企業診断士】大学生でも合格できる!?現役大学生合格者が徹底解説!!

中小企業診断士試験は

大学生でも合格できる?

 

このページにたどり着いたということは

そう考えている人が多いのではないでしょうか?

 

今回は中小企業診断士試験に合格した現役大学生の僕が徹底解説していきます!

 

 

大学生でも中小企業診断士試験は合格できる!!

 早速結論ですが、

大学生でも十分合格することができます!

 

それは僕が合格しているという事実からだけではなく

ちゃんとした理由があります。

 

そもそも大学生の合格が難しい理由として挙げられるのは

社会人として働いた経験がないということです。

 

これについては半分正解、半分間違いだと僕は思います。

実際にデータを見てみましょう。



第1次試験

  合格率  
  大学生 全体
令和元年度 10.46% 21.00% -10.54%
平成30年度 9.81% 16.09% -6.27%
平成29年度 7.90% 15.44% -7.54%
平成28年 8.29% 12.36% -4.07%
平成27年 9.25% 18.66% -9.41%
平成26年 10.06% 16.41% -6.36%
平成25年度 8.45% 15.47% -7.02%
平成24年 12.55% 17.41% -4.87%
平成23年 7.19% 12.25% -5.06%

 

 

第2次試験

  大学生 全体
令和元年度 14.86% 17.66% -2.79%
平成30年度 18.18% 18.18% 0.00%
平成29年度 25.53% 18.59% 6.94%
平成28年 26.00% 18.55% 7.45%
平成27年 18.75% 18.40% 0.35%
平成26年 19.05% 23.43% -4.38%
平成25年度 16.22% 17.92% -1.70%
平成24年 26.37% 24.24% 2.13%
平成23年 13.43% 19.07% -5.64%

 

 

 これを見ると大学生より社会人の方が有利な資格のように見えますよね?

実際に第1次試験に関しては大学生が社会人の合格率を上回っている年はありません。

 

では大学生には合格が難しいのかというとそうとも言えません。なぜ大学生の合格率が社会人の合格率を下回っているかを理解したうえで、大学生の強みを発揮できれば十分合格できます!!

 

では実際に現役大学生として中小企業診断士試験に合格することができた僕が、なぜ合格できたのかについて説明します!

 

理由① 時間

 大学生が社会人と比べて圧倒的に有利なもの

それは「時間」です!!

 

こちらの記事でも少し触れていますが

どんな資格試験においても勉強時間が確保できるかは合格を大きく左右します!

 

平日は毎日7~8時間働いている社会人に比べると大学生は暇です。笑

 

授業が3コマくらいあってもせいぜい5時間程度ですし

そこまですべての授業で体力を使うわけではないですよね?

 

アルバイトがあったとしても夜にある程度元気が残っていることが多いと思います。

放課後や夜の時間を活用することで十分勉強時間を確保することができます!

 

大学生なら大学の図書館など勉強に集中しやすい環境も身近にあるので、効率的に勉強をするという点においては社会人より恵まれた環境であると言えるでしょう。

 

時間があるとは言っても本気で合格を目指すならある程度サークル活動や遊びをセーブして時間を投資する覚悟は必要です。しかし、投資する時間を持っているということは大きなアドバンテージです!

 

自己投資の一つとして時間をかけられるという人は決して社会人の方々と戦えないということはありません。積極的に挑戦することをおすすめします!

 

 

理由② 試験慣れ

大学生は当然「試験」というものを学生生活の中で多く経験しますよね。

大学入試で一般受験だった人は中小企業診断士試験もかなり似ている部分があります。

 

例えば第1次試験は7科目のマーク試験、

そして第2次試験は4科目の論述試験です。

 

これを聞いてピンと来る人もいるかもしれませんが、この構成は国立大学の受験とほぼ同じです。

 

5~7科目のマーク式センター試験(もう終わっちゃいましたね)、

3~4科目の記述式2次試験

 

すごく似てますよね?

 

私立大学でも3科目程度のマーク試験、記述試験がありますよね!

 

大学生の皆さんはこのような試験を少なくとも4年以内に経験しています。試験を受ける上での時間配分や進め方、会場の緊張感には慣れている人が多いと思います。

 

また、試験に向けて集中して必要なことを覚えたり、応用したりする点は普段から試験勉強で行っている頭の使い方と同じなので試験対策のスピード感が違うと思います。

 

脳の働きは高3~成人くらいにピークが来ますが、大学生の皆さんはほぼピークですよね!これは個人差が大きいですけどアドバンテージであることは間違いありません。

 

普段から試験慣れしているため勉強方法が確立されていて、脳の働きも絶好調なら文句なしです!

 

試験勉強においても、本番にしっかりと実力を発揮するということにおいても大学生が有利になることが多いです!!

 

 

理由③ 経験に左右されない

中小企業診断士試験においては

大学生が不利な点として挙げられることが多い

「経験」ですが、

 

これは捉え方によっては大学生に有利に働くことがあります。

 

実際に大学生の合格率と社会人の合格率を比べでてみましょう!

f:id:gakusei-shindanshi:20200614181006p:plain

 

1次試験では社会人に比べて大学生の合格率が全体的に低くなっています。

では2次試験ではどうでしょう?

 

f:id:gakusei-shindanshi:20200614181054p:plain

 

このグラフを見ると

2次試験では大学生が社会人に比べて高くなっている年も多いです!

 

この差は試験の性質に関係があります。

 

1次試験では知識を網羅的に学び、問題を解いていくので

社会人経験と関連する科目が1科目でもあるとかなり有利になります。

 

特に学問的な科目(経済学・経済政策など)に比べて

実務的な科目(経営情報システムなど)は用語になじみがあるだけで学習スピードは大きく変わるので社会人に有利な場合が多いです。

 

しかし、2次試験では知識の応用力が問われます。

これは社会人も学生もあまり関係ありません!!

 

正確に言うと

2次試験は1次試験を突破した人だけが受験するので、知識の差はほとんどありません。

 

2次試験では純粋に知識を事例に当てはめて考えることが重要です。

社会人として経験がある場合、経験の中で確立された

「自分のやり方」が答案に表れてしまうことも多いでしょう。

 

現実世界で成功事例をたくさん経験した方法でも

試験では学問的、論理的に助言できなければ点数になりません。

 

経験がない大学生は助言の材料が学問的に学んだ知識だけしかないので、経験に左右されずに理論に忠実な答案を書ける人が多いです。

 

これが2次試験で大学生の合格率が社会人の合格率を上回る現象が起きる原因です!

 

 

最後に

ここまで読んでみて中小企業診断士試験は大学生でも十分合格を目指せるものであると感じてもらえましたか?

 

少しでも興味がある大学生の皆さんは

社会人経験がないからと言って諦めてしまうのはもったいないです!

 

就職活動でも社会人として働き始めてからでも、役立つ場面がとても多い資格です!

ぜひ挑戦してみてください!!

 

勉強を始めるにあたって何を使えばわからないという人は

以下の記事の後半ににおすすめの教材をまとめているのでチェックしてみてください!

 

今後おすすめの教材は実際に使った感想も含めて

1次・2次ともに詳しくまとめようと思っているので

「こんな情報が知りたい」という要望がありましたらコメントで教えてください!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

それでは!

 

 

中小企業診断士第1次試験の全て

中小企業診断士1次試験は全ての基礎!

中小企業診断士試験は合格までに

1次試験、2次筆記、2次口述といくつかのステップがあります。 

 

その中でも最初の試験になるのが

第1次試験です!

 

この試験は

中小企業診断士試験の全ての基礎になるため

とても重要な試験です!

 

このページをご覧になっているあなたは

1次ってどんな問題が出るの?

何から勉強を始めればいいの?

科目多くて大変じゃない?

など様々な疑問があると思います。

 

そこで今回はそんな疑問を解消して

自信を持ってチャレンジできるように情報をまとめてみました!

 

ぜひ参考にしてみてください!!

 

 

試験科目、試験時間

中小企業診断士の第1次試験では

マークシート式7科目の試験が2日間にわたって行われます。

 

1日目

①企業経営理論

②財務・会計

③運営管理

④経済学・経済政策

 

2日目

⑤経営法務

経営情報システム

⑦中小企業経営・中小企業政策

 

このように1日3~4科目に分けて行います。

 

試験時間は60~90分です。

90分 → ①企業経営理論、③運営管理、⑦中小企業経営・中小企業政策

60分 → ②財務・会計、④経済学・経済政策、⑤経営法務、⑥経営情報システム

 

1日目は合計5時間、2日目は合計3.5時間なのでかなり体力使います笑

 

ちなみにすべて100点満点なので

試験時間の長い科目で点数を稼げるわけではありません。

 

合格基準

1次試験の合格基準は中小企業診断協会のQ&Aで以下のように示されています。

(1) 第1次試験の合格基準は、総点数の 60% 以上であって、かつ1科目でも満点の 40% 未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。
(2) 科目合格基準は、満点の 60% を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

(1)を満たせば文句なしの合格です!

 

7科目全て100点満点なので、

総得点の60%以上 → 700点×60%=420点以上

かつ、40点未満の科目がないということになります。

 

この合格基準は特に短期間で合格を目指す方の戦略に大きく関わってくるので

しっかりと理解しておきましょう!!

 

残念ながらこの基準を満たせなくても

中小企業診断士試験には科目合格の制度もあります!

それが(2)の部分です。

 

これはシンプルで

60点以上の科目が科目合格になります。

 

科目合格は翌年、翌々年まで持ち越せるため

2~3年で合格を目指す方はこの制度を最初から視野に入れて計画を立てる人も多いです。

 

この科目合格は点数を満たせなかった時だけでなく

欠席科目があっても60%以上の科目には適用されるので覚えておくとよいでしょう。

 

このほかにも

特定資格を持っていると科目免除になる場合もあります!

 

例)公認会計士、税理士 → 財務・会計が免除

  弁護士 → 経営法務が免除

 

特定資格による科目免除の対象は

以上4科目になります。

 

すでにこれらの科目に関する資格を持っている人は科目免除になるかもしれないので、対象資格になっているか必ず確認しましょう!

 

(注意)

科目合格や資格によって科目免除した場合、合格基準はそれらの科目を除いて計算されます。これは、免除した科目がすべて60点で計算されるようなイメージです。つまり得意科目で点数を稼ぐということができなくなります。確実に80点をとれるような科目だったら免除しないほうがいい場合もあります。安定して高得点を取れるなら受験、苦手科目に時間を確保したいなら免除、というように戦略によって免除を使うか慎重に考えましょう。

 

各科目の特徴

ここからは各科目の特徴について簡単に紹介していきます!

独断と偏見で重要度もつけてみたので参考にしてください!

(重要度は2次との関連性と実務で使えるかという観点を中心に考えています。)

 

①企業経営理論 (重要度★★★★★)

この科目ではその名の通り

経営に関する理論やモデルを体系的に学びます。

 

大学で経営学商学部だった人は

聞いたことがある内容も多く、有利になります!

 

経営戦略論、組織論、マーケティング論など

経営における現状分析から将来の計画を立てるところまでを

網羅した科目といえます。

 

社会人の方でマネジメントする立場になると研修などで勉強する機会も多いのではないでしょうか?

特に組織や人事に関することは管理職の方の業務にも直結する内容が多い印象です!

 

この企業経営理論は2次試験(事例Ⅰ、Ⅱ)にも直接関わってきますし、

試験合格後の実務補修でもこの科目のモデルをベースに企業を分析するので

最重要科目になります!!

 

②財務・会計 (重要度★★★★★)

この科目では企業の財務諸表から経営課題を抽出するうえで

必須の知識である会計を中心に学びます。

 

簿記の勉強をしたことがある人はイメージしやすいと思いますが、

簿記と違って貸借対照表損益計算書の見方を知っていれば細かい勘定科目の暗記は必要ありません。

 

簿記の知識をそのまま使えるのは2級以降の工業簿記の部分だと思います。

(簿記が嫌いな筆者の個人的な見解です。2級までしか勉強したことありません。しかも診断士の勉強を始める前に落ちました笑)

 

逆に言うと簿記の知識がなくても基本を押さえれば勉強はスムーズに進めることができると思います!!

 

この科目では会計だけでなく

投資の意思決定(設備投資だけでなく証券投資も!)なども出てきます。

 

この部分は理論が難しくなってきて計算も増えるのでなかなか大変です。

僕は大学の専門が金融だったのでここで点数を稼いでいましたが、計算に慣れるまではかなり演習しました。

 

大学で経営学部・商学部だった人は会計の部分が、経済学部だった人はファイナンスの部分がなじみやすくて有利になると思います。

 

この財務・会計も2次試験(事例Ⅳ)に直結する科目であり、

実務においても財務諸表の数字から現状分析や課題発見をするうえで必須の知識なので、企業経営理論と並んで最重要科目です!!

 

特に2次試験の事例Ⅳは財務・会計の知識を応用する問題で

かなりの理解度と計算力が求められるので

1次の段階から最も時間をかけるべき科目と言えます!

 

③運営管理 (重要度★★★★☆)

この科目では、

主に製造業に関連する「生産管理」

店舗の立地や流通に関連する「店舗・販売管理」について学びます。

 

生産管理のほうは製造業と関りが少ない人は大変だと思います。

僕も機械の仕組みとか種類を理解するのは大変でした。

でも今の時代は言葉と図だけで勉強する必要はないので

YouTubeとかで動画を見ながら勉強するとイメージしやすいです!

 

逆に店舗・販売管理のほうはイメージしやすいです。

スーパーの陳列戦略とかもあって生活に密着しているので

楽しく勉強できると思います。

 

これも実際にスーパーとかに行くと

楽しく買い物しながら勉強できます笑

 

運営管理も2次試験(事例Ⅱ、Ⅲ)に関連していて

特に事例Ⅲでは生産管理の知識をフルに活用します。

実務においても製造業や小売り業など活用場面は多いので

これまでの2科目に次ぐ重要科目です!!

 

④経済学・経済政策 (重要度★★☆☆☆)

この科目ではミクロ経済学マクロ経済学の理論を中心に学びます。

科目名にある経済政策はマクロ経済学の延長です。

この科目は当然経済学部出身の人はかなり有利です。

 

経営学商学部等、社会科学系の学部だと基礎を勉強したことがある人も多いと思うので比較的抵抗そのような人は抵抗なく始められると思います!

 

逆に初めましての場合は少し計算があったり、理論が中心なので難しいと感じることもあるかもしれません。

一次関数や微分の基本的な計算はできるようになっておきましょう!

 

経済学・経済政策は2次試験には直接関わりません。

なので重要度も低めです。

ただ、特にマクロ経済学を理解することは経済環境の変化やそれが企業に与える影響を予測することに役立つのでビジネスにおける意思決定には大切な知識だと思います。

 

1次試験で合格点を取れればある程度は知識が身についているので

しっかり60点を目指す科目と考えておくといいでしょう。

 

 

⑤経営法務 (重要度★★☆☆☆)

この科目では会社法知的財産法など

ビジネスに関連する法律を中心に学びます。

 

大学で法学部だった人だけでなく、経営系の学部会社法を学んだことがある人や社会人として法務に携わったことがある人はなじみのある法律も多いと思います。

 

法律なので暗記が多いです。

暗記系が苦手な人は早めに初めて時間をかけて繰り返し確認することで覚えるか

直前に短期集中で覚える必要があります。

 

直前に短期集中でもいい理由は、経営法務が2次試験と直接は関わらないからです。

基本的に法律に関する出題はないので2次試験まで覚えていなくても大丈夫なので

「試験に合格するため」に勉強するなら短期集中でもOKです!

 

ただ、実務において法律の知識は必須ですし

最近はコンプライアンス経営が求められる中でそのような知識はさらに求められると思うので個人的には時間をかけてしっかり覚えることをおすすめします。

 

そんなこと言ってられない!とにかく時間がない!

という人は直前1か月程度で一気に進めましょう笑

 

経営情報システム (重要度★★★☆☆)

この科目ではいわゆるIT系の情報技術に関連するもの

企業単位で見た時の情報システムについて学びます。

前者ではハードウェア・ソフトウェアやネットワークなどを学び、

後者ではシステム開発や運用といったシステム構築の基礎を学びます。

 

情報の名の通り、情報系の学部出身の人やプログラミング経験のある人IT系企業にお勤めの人には得意な範囲が必ずあると思うのでかなり有利になると思います。

 

この科目の印象は

とにかくアルファベット3文字の略称が多い!!笑

 

僕は情報系の基礎知識がほとんどなく、略称もUSBくらいしかわからなかったのでかなり苦戦しました。

なので言葉がわかる人はそれだけでスムーズに勉強が進むんだろうなあと思います。

 

経営情報システム2次試験に関係することもあります。

過去問を解いてみると必要ない年の方が多い気がしましたが、経営情報システムの知識を用いて解決策を提案する必要があるものもたまにあるのでしっかりと勉強する必要があります。

 

今の時代、コンサルティングにおいてIT関係の話は避けては通れないので

試験でも今後経営情報システムの関連問題が増えるのではないかと勝手に思ってます。

実務においても知識を身につけておいて損はないでしょう!!

 

⑦中小企業経営・中小企業政策 (重要度★☆☆☆☆)

最後にこの名前が長い科目ですが

この科目では中小企業に関する事例をもとに

中小企業の経営特性を学ぶ「中小企業経営」

国や自治体の施策を学ぶ「中小企業政策」の2つに分かれています。

 

中小企業経営は中小企業白書からの出題がほとんどで

過去問演習が必ずしも有効とは言えません。

中小企業白書をしっかり読み込むことで対策しましょう!

 

中小企業政策の方は出題される論点がある程度決まっているので

過去問で対策することはかなり有効です。

 

以上を踏まえると

出題内容が読みにくい中小企業経営では5割、

出題内容の予測がある程度可能な中小企業政策で7割を目指すイメージで勉強すると良いでしょう。

 

この科目は2次試験と直接の関りはありません。

中小企業政策の方は実務において理解しておくべき内容が多いのでしっかりと勉強すると役に立つと思います。

 

中小企業経営の方は事例研究的な印象が強く、必須の知識ではないかなあと思います。

中小企業白書を通じて情報を得られますし他の科目をしっかり勉強していれば理解もできると思うので、中小企業や小規模企業の動向を知ったり具体的な課題解決のイメージを持ったりする目的で勉強すると良いでしょう。

重要度は低めです!

 

 

各科目の特徴は以上になります。

2次試験にも関係ある重要度が高い科目に時間を割いて勉強を進めるのが基本です。

特に財務・会計には時間をかける人が多いのではないでしょうか?

 

何から始めたらいいかわからない人は

財務・会計から始めるか、僕が紹介している番号順に進めると良いです!

ぜひ参考にしてください。

 

 

おすすめ教材

 第1次試験で使えるおすすめ教材を紹介します!

全て僕が使っていたものなので自信を持っておすすめします!!

 

スピードテキスト

中小企業診断士 最速合格のための スピードテキスト (1) 企業経営理論 2021年度

 

 これは1次試験の教科書的な位置づけで

受験生の間では最も有名なものだと思います。

 

要点がまとまっていて図表も多くわかりやすいです!

1次試験はこの本をしっかり理解すれば十分合格ラインを越えます。

インプットだけで身につけるのは難しいので

アウトプットのためにおすすめしたいのがスピード問題集です!

 

スピード問題集

中小企業診断士 最速合格のための スピード問題集 (1) 企業経営理論 2021年度

 これはスピードテキストと結びついているので

復習もしやすく、過去問を中心に構成されているため無駄なく知識を定着させることができます!

 

僕はある程度知識が入ったらひたすらこの本でアウトプットを繰り返してました。

文字を目で追っているだけでは身につかないので効率よくアウトプットができるこの問題集はかなり重宝します!!

 

人によってはこの本だけでは演習が不十分だと感じる科目があると思います。

それが最重要科目である「財務・会計」です!!

そんな人におすすめなのがこれ!

 

財務・会計 計算問題集

中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集 第7版

 これは財務・会計の計算問題がたくさん載っていて

様々な論点について演習しながら理解を深めることができます。

 

これを1次試験対策としてやれば合格点をはるかに超えるレベルまでいけると思いますが、この計算問題集は2次試験対策としても使えます!

2次試験対策のために必ず買うべき本といっても過言ではありません。

 

どうせやるなら1次試験対策から取り組んで財務・会計を点数稼ぎの科目にしましょう!!

2次試験対策でこの計算問題集が解けるレベルが身についていることは大きなアドバンテージになります。ぜひ1次試験対策の段階から取り組むことをおすすめします!

 

 

このほかにも過去問題集などがありますが

過去問題集については必要に応じて購入すればいいと思います。

 

過去問については問題、解答が中小企業診断協会のホームページで公表されています。

解説がないので、丁寧な解説が欲しい人は過去問題集を買って効率よく勉強するのがいいでしょう。

 

スピード問題集などである程度知識を身につけると間違える問題も減ってくるので自分でテキストを使って丁寧に復習できる人には必ずしも必要ないかなと思います!

 

この記事に過去問のリンクをまとめているので良ければ使ってください。

gakusei-shindanshi.hatenablog.com

 

 

最後に

中小企業診断士の第1次試験について疑問は解消されましたか?

科目数、勉強量が多い試験なのでいろいろな情報を集めて戦略を立ててみてください!

 

この記事の感想や今後扱ってほしい内容があればぜひコメントで教えてください!

皆さんの声をもとに今後も情報発信していきます!!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他の記事もぜひ読んでもらえると嬉しいです!

 

それでは!