学生診断士(仮)の日記

独学で中小企業診断士に合格できた現役大学生がゆるく情報発信していきます。

【中小企業診断士】口述試験って何するの?


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今回は中小企業診断士試験最後の砦である口述試験について、内容や対策法を紹介します!

 

情報が少ないので不安に感じることの多い口述試験ですが、適切に対策して自信を持って臨めるように情報収集しましょう!

 

口述試験の内容

口述試験は、2次の筆記試験に合格した人のみが受験できる面接形式の試験です。
この試験を突破できたら晴れて試験合格となります!

 

試験は10分程度と短く、2次の筆記試験に出てきた事例に関する質問をされるので1問2分程度で答えます。

 

多くの場合が、2次筆記の4事例の中からランダムに2事例が選ばれて2問ずつ質問されるそうで、僕もその方式でした。合計4つ質問されると考えればOK!
(まれに4事例全てから出題のパターンもあるそうなので油断は禁物です!)

 

ちなみにこの時、筆記で点数が低い事例を出題されるという噂もありますが、僕は開示請求した結果と見比べると確かに点数が低い2事例が出題されていました。

 

たまたまなのか、そのような傾向があるのかはわかりませんが、どちらにしても手応えがなかった事例は重点的に復習したほうがよさそうですね。

 

追記 : 出題事例はランダムのようですので、全ての事例しっかりと対策しましょう!

 

 

受験者一人に対して面接官は数人(僕が受験した時は3人でした。)いて、メモに徹する人と質問する人がいました。
終始厳かな雰囲気で緊張感はありますしたが、じっくり話を聞いてくれるのでこちらも落ち着いて話しやすくなっていました。

 

試験時間は10分程度とされていますが、実際に試験が行われる部屋に入室してから退室するまでは8分くらいでした。受験生はかなりの人数いるので、時間が押していてかつスムーズに進めば早く終わるのでしょう。

 

ちなみに試験会場で見た受験生はほぼ全員スーツだったので、スーツ以外で行くと浮いてしまうかもしれません。まあ面接形式の試験なのでスーツを着ていくのは常識ということでしょう。服装で減点されることがあるのかわかりませんが余計な心配をせず試験に集中するためにバシッとスーツを着て臨みましょう!

 

 

試験対策

口述試験は、例年12月の中旬ごろに行われます。
今年度は筆記試験の合格発表が12月11日(金)口述試験が12月20日(日)なので筆記試験の合格から1週間ちょっとで口述試験の本番となります。

 

時間がかなりタイトなので筆記試験の合格発表前に少し事例を読み込んでおいた方がいいのは間違いないですが、合格したかわからないとスイッチが入らないという人もいると思います。僕もそうでした。

 

そこで、僕が実際に行った筆記試験合格発表後からでも間に合う口述試験の対策を紹介します。とは言っても特別なことはそんなになく、1週間くらい真面目に取り組めば問題ないのでどちらかというと体調とかに気をつけた方がいいでしょう笑

 

対策1:与件文の読み込み

まずは与件文の読み込みが一番大切です。
口述試験では資料の持ち込みは一切できないので、ある程度は事例に登場する企業の基本情報を覚えておかなければなりません。

 

その時に事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳというように数字で覚えるのではなく、何をしている企業かで覚えましょう。面接官は「事例〇の企業で~」とは言わない可能性が高いので、「○○を製造するA社は~」というよう聞き方に対応できるようにしましょう。

 

「A社」や「X市」のような表現は普通に使ってくるので、アルファベットとその企業や市の特徴は結びつけて覚えておくといいと思います。

 

与件文は2次筆記の合格発表後から全事例毎日1回以上読んでいればほとんど頭に入ると思います。無理に勉強初日に全部覚える必要はありません。下で紹介する設問のチェックなどをしている過程で覚えていきましょう。

 

対策2:予備校が出している模範解答をチェック

次に各予備校が公開している筆記試験の模範解答をチェックしてみましょう。予備校によって模範解答が全然違うことも多いので2つ以上探してみるといいです。

 

僕はTacと大原の模範解答がどちらも無料で公開されていたので参考にしました。

 

予備校の解答を参考にすることで、プロが考えた無駄のない解答を知ることができるので口述試験でも活用できます。もちろん自分で作った内容が模範解答と近かったら自分が話しやすいように話せば大丈夫です。

 

ちょっと筆記では的外れなこと書いてしまったという問題や、全然わからなかったという問題があった人は素直に模範解答ベースにしましょう。そのうえで口述試験で聞かれたらこんな感じで答えるかな~と考えてみてください。

 

対策3:自分らしい解答を考える

予備校の模範解答に納得できて、それを口述試験のベースにできそうだというレベルに理解できたら、次はオリジナリティを出せそうなところを考えます。

 

これはあくまで個人的な意見ですが、僕は口述試験では徹底的に予備校の模範解答をベースとして解答を考えた方がいいと思います。なぜなら2次筆記に合格しているとはいっても面接で聞かれる内容に関連した設問の点数が良かったかはわからないからです。

 

自分の考えだけを主張しても思いっきり的を外すリスクがあるので限られた時間内に適切な情報を話せるように自分の解答に固執しすぎない方がいいでしょう。

 

なのでここで言うオリジナリティは口述試験で積極的に推していくような意見ではないけど自分的には面白い案だと思う、というものを模範解答のベースに加えていくイメージで出していきます。

 

模範解答がベースなら、それをしっかり読み込んでいくだけでいいじゃんと思われるかもしれませんが、自分らしさを出せるポイントを考えておくことで得られるメリットが2つあります。

 

1つ目はネタ切れになりにくいことです。基本は各資格予備校の模範解答に沿って答えれば良いですが、要素が足りていないと面接官は追加で質問をして解答要素を補えるように助けてくれます。そんな時に自分なりの答えも持っていると咄嗟の質問にも答えやすいですし、それで沈黙も避けられます。

 

2つ目は設問と全く関係ない質問だった時に解答の引き出しが増えることです。口述試験の質問は半分くらいは筆記試験と全く異なる内容を聞いてきます。基本的には筆記試験で確認した企業の特徴や外部環境、SWOTを考えればすぐに答えられると思いますが、初めて聞かれる内容となると焦ってしまうこともあると思います。

 

そんな時に、模範解答とは違う自分なりの意見を持っていると、答えを考える引き出しが増えるのでいろいろ思いつきやすくなります。少しくらいまとまりが悪くても沈黙してしまうよりは意見を伝えた方がいいので答えの引き出しは増やしておいて損はないでしょう。

 

対策4:各事例の設問にスラスラ答えられるようにする

最後に、各事例の設問に対して何も見ずにスラスラ答えられるようになれば完璧です!

 

2次筆記の問題用紙の設問が書かれているページだけを見て設問に答える練習をしてみましょう。うまく答えられなかった問題は予備校の模範解答と必要であれば自分の再現答案などを見て確認しましょう。

 

また、答えが1分にも満たないような問題があったら何か自分なりの答えを追加できないか考えましょう。

 

それでも時間が足りない場合は、答える前に
「それでは~について説明させていただきます。」
「〇〇業界の場合、一般的には~と考えられますが、B社では~」
というように解答の方向性を示す言葉や、一般論を示す言葉を加えてみてください。

 

試験本番は緊張するので、このような言葉を入れると答える前に頭の中を整理することができて落ち着いて答えられると思います。2分程度と言われますが2分も話すのはかなり大変なので時間稼ぎにも使えます笑

 

このような前置きも含めてだいたい1分30秒以上話せるように調整して練習しておくといいと思います。設問そのままの質問もあると思うのでしっかり練習しておきましょう!!

 

口述試験の合格率

 口述試験の気になる合格率は以下の通りです。

  受験者数 合格者数 不合格者数 合格率
令和元年度 1091 1088 3 99.73%
平成30年度 906 905 1 99.89%
平成29年度 830 828 2 99.76%
平成28年 842 842 0 100.00%
平成27年 944 944 0 100.00%
平成26年 1190 1185 5 99.58%
平成25年度 915 910 5 99.45%
平成24年 1220 1220 0 100.00%
平成23年 794 790 4 99.50%

 

これを見ていただくとわかるように、合格率はかなり高くなっています。
上の表の中だけでも不合格者が0の年が結構ありますね!

 

合格率は毎年99%以上なのでそこまで心配する必要はありません。

 

不合格者が数人いるのはおそらく以下の2つのパターンでしょう。
1、何らかの理由で試験会場に行けなかった人
2、面接中に長時間沈黙してしまった人

 

ほとんどの人が1つ目の理由だと思います。1000人程度の受験生がいたら、家庭や仕事の都合、天候、体調などの影響で試験を欠席したり遅刻したりする人が数人いるのは考えられると思います。

 

今年は検温という関門がある可能性が考えられるので体調には特に気を付けてくださいね!

 

こちらの記事では不合格のパターンを3つ紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。

consul-circle.com

 

去年僕が受験生の時、「試験会場に行ったけど過度な緊張で沈黙してしまい不合格になった」という方の体験談を読んだのですが、見つけることができませんでした。検索して探してみるとそのような体験談があるかもしれないので参考にしてみるといいと思います。

 

かなり参考になったので紹介したかった、、、
見つけた人はぜひコメントで教えてください!

 

高い合格率を見ると少し安心できると思います。もちろん未対策では突破できないかもしれませんが、ある程度対策すれば必ず合格できます。

 

面接官とのコミュニケーションを楽しめるように万全の対策で臨みましょう!!

 

最後に

口述試験について不安は払拭されましたか?
中小企業診断士試験の中で最も高い壁とも言える2次筆記試験に合格していれば実力としては十分です。

 

今回紹介したような対策をして合格を勝ち取りに行きましょう!

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

それでは!

 

 

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