学生診断士(仮)の日記

独学で中小企業診断士に合格できた現役大学生がゆるく情報発信していきます。

【中小企業診断士】第2次試験に一発合格した勉強法


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中小企業診断士試験 最大の難関

中小企業診断士試験に挑戦したことのある人、挑戦している人のほとんどは
「2次試験が最大の難関である」
と言うでしょう。それくらい大変な試験でかつ、これを乗り越えれば合格に大きく近づく重要な試験でもあります。

 

今回は、現役大学生でありながら中小企業診断士試験にストレート合格できた僕が実際に行っていた2次試験の勉強法を紹介していきます。

 

そもそも2次試験とは?

中小企業診断士の2次試験は、1次試験に合格した人が受ける試験です。1次試験はマークシート方式ですが2次試験は記述式となるため難易度が大きく上昇します。

 

2次筆記試験の後に口述試験を行って試験に合格となりますが、口述試験が合格率95%以上(おそらく不合格者のほとんどは何らかの事情で欠席した人。年間数人しかいない)ということを考えると、2次筆記がほぼ最終試験と言えます。

 

このような事情から、厳密にいうと筆記試験+口述試験が2次試験ですが、以下で2次試験という場合には2次の筆記試験を指すと考えてください。

 

科目は4科目あり、事例Ⅰ~Ⅳという形で分かれています。
主に1次試験の1日目の中の3科目(企業経営理論、財務・会計、運営管理)に関連する問題が出題されます。下の記事では2次試験との関連度を考慮した科目別の重要度を示しているので参考にしてみてください!

gakusei-shindanshi.hatenablog.com

 

合格基準は1次とほとんど同じだと思って大丈夫です。中小企業診断協会のQ&Aで以下のように示されています。

筆記試験における総点数の 60% 以上で、かつ、1科目でも満点の 40% 未満がなく、口述試験における評定が 60% 以上であることを基準とします。
なお、口述試験を受ける資格は、当該年度のみ有効であり、翌年度に持ち越しすることはできません。

口述試験は2次の筆記試験とは別なので、筆記試験のみを考えたら1次と同じですね。マーク式から記述式になるため、60%の難しさがかなり高まりますが、1次同様に満点の解答を目指すタイプの試験ではないことがわかると思います。

 

具体的な勉強法

 具体的な勉強法についてですが、この試験は公式の模範解答が公開されていないため、独学だとかなり勉強しにくいです。ただ、勉強においては過去問が最も重要になってくるため、勉強の中心は過去問演習になります。

 

「答えがない過去問でどうやって勉強するんだ?」
と思いますよね。でも独学でも勉強できるようにとっても助かる教材があるんです!

 

それが「ふぞろいシリーズ」と言われているものです!

 

僕が実際に使ったものはこちらです↓↓↓

ふぞろいな合格答案 (エピソード13;2020年版)

 

ふぞろいな合格答案 10年データブック

 僕が受けた時に最新だったエピソード12と、10年分の再現答案が詰まったコスパ抜群の10年データブックの2冊を使って、計11年分の過去問で勉強しました。
(上のリンクは最新のエピソード13です。)

 

毎年最新版が出ているので、それにプラスして10年データブック、足りないと感じたらどちらにも入っていない年度の過去問が収録されたものを買い足すという形で良いと思います。(エピソード11、12を追加で買うと10年データブックとつながります。)

 

追記:2021年度試験を受ける人はエピソード11~13と来年発売されるエピソード14を買うと最新版の過去問から10年データブックまでつながります。11~14の4冊全部買うとかなりの値段になるので個人的にはエピソード14のみ、不安な人は13も購入すれば十分かなと思います。

 

これらを使ってひたすら過去問演習をしていく形になります。重要なのは実際に手を動かして解答を作成することです。頭の中で回答をイメージするのと実際に手を動かすのとではまるで成長速度が違います。

 

原稿用紙を用意して字数制限を容易に確認できるようにするのがおすすめのやり方です!!

 

実際にこんな感じで勉強してました。

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原稿用紙は100円ショップで手に入るので、冊子タイプのものや紙が独立しているタイプのものなど使いやすいものを選ぶといいです。

 

僕は2次試験の勉強をした期間中に原稿用紙を70枚使っていました。個人差はあると思いますが50枚1セットになっているものなら2セット買っておけばしばらくは勉強できると思います。

 

自己採点のポイント

ちなみに右上の写真が1次試験終了後に初めて2次試験を解いた時のものですが、38点となかなかのできですよね?笑
でもこれはいい答案だったわけではなく、採点が甘かったんです。

 

これが意外と重要な点で、勉強開始直後の自己採点では少し甘めにして自信と勢いをつけるべきです。勉強を始めてすぐは、解答の方針を決めることもできずにただ国語の読解問題を解いているような感覚になると思います。

 

それで点数が0点とか1桁とかだったら一気にやる気と自信を失ってしまいますよね?
ただ、意外と与件文に忠実に国語的に解くということも重要だったりするので、テクニックから入るのではなく素直に与件文と向き合って解答のコツをつかむ期間が必要です。

 

その期間中は高得点を取る必要はありませんが、コツにつながる小さな成長も見逃したくないですし、自信もつけていきたいです。そこで採点を甘めにすることで
「自分って意外とできるじゃん!」という自信を得ると同時に、「この表現なら加点されそうだな」という感覚に敏感になることで徐々に点数が上がってくると思います。

 

ふぞろいシリーズのキーワード採点をうまく活用することで、このような小さな変化も見逃さずにコツをつかむきっかけにできます。

 

実際にどう活用するかというと、ふぞろいシリーズではキーワードごとに配点が決まっていて、その積み重ねで採点ができるようになっています。そこで、少しでもキーワードが入っていたら日本語が多少おかしくても加点して、どのような解答を作ると得点がとりやすいのかを覚えていきましょう!

 

加点されるキーワードが自分の答案に含まれていると嬉しくなりますし、演習を重ねる中でどんな言葉が加点されやすいのかがわかってきます。きれいな答案を作るのはもう少し先のステップと考え、解答の作り方を学びつつ自信をつける段階だと考えましょう。

 

過去問の取り組み方

過去問に取り組む順番も大切で、基本的には古いものから始めることをおすすめします。
詳しくはこちらの記事でも触れているので参考にしてみてください。

gakusei-shindanshi.hatenablog.com

 ただし、2次試験の過去問演習は1次と比べると問題を解くのも見直しもはるかに時間がかかります。用意した過去問の中で後回しにしていた最新のものが解けないまま試験を迎えてしまったというのは一番避けなければならない事態です。

 

必ず過去問に取り掛かる前にどれくらいの時期に何年度の過去問をやる、という計画を立ててから始めるようにしましょう。

 

社会人の方だと、仕事から帰って1事例解き、見直しまでしていたらもう夜も更けてきてしまうと思います。たくさんの問題をこなすにはかなり時間がかかるので注意して計画を立てましょう。

 

大学生の人は時間に余裕があると思うので、頑張れば1日1年度分解いて見直しまでできると思います。(かなりきついのでおすすめはしません。後半は疲労感から見直しのクオリティが下がります笑)

 

僕は1次試験合格の確信が得られず、1次合格後に勉強を本格化させたため、試験直前の1週間くらいは1日3~4事例を大学の図書館にこもってやっていました。そうならないためにも事例数と試験までの日数を考えて早めに計画を立てて取り組みましょう!

 

見直しのポイント

そして過去問演習が進んできたら解答の骨子を作るのにも慣れてきてだんだんと点数が取れるようになってくると思います。それまではひたすら問題演習→見直しを繰り返すわけですが、見直しの時に重点的に見直すポイントがいくつかあります。

 

それは以下の3つです。
・加点された(されそうな)キーワード
・得点に関係していない自分の解答部分
・与件文や設問に出てくる単語で、自分の言葉で説明できないもの

 

3つの中で、上の2つを繰り返すことで解答が洗練されていきます。
点数を積み重ねるには、より多くのキーワードが思い浮かぶ必要があります。そしてそのキーワードを制限字数に収めるために整理することも大切です。

 

自分の解答で無駄な部分を省き、加点部分を増やしていくことで点数が安定してきます。ただし、勉強初期では
「思いつくキーワードを字数に収めたのに全然キーワードが足りてなかった」
「関係ないことを書いているわけではないのに点数が伸びない」
という人も多いでしょう。

 

そのような人はキーワードの引き出しが足りていない可能性が高く、キーワードが足りていなくても制限字数に合うようにきれいな日本語を書くことで一見よさそうな解答に仕上がっているというケースが多いと思います。

 

そのような人は見直しで加点されたキーワードだけでなく、与件文や設問にある用語も意味を説明できるレベルで理解できるようにして、キーワードの引き出しを増やしていくと良いでしょう。

 

2次試験の問題ではかなり簡潔に書いてキーワードをたくさん盛り込む必要があるため、あまりにきれいすぎる日本語でまとめられた場合はキーワード不足を疑った方がいいと思います。

 

長い言葉を短く言い換えたり、いくつかの言葉をまとめて表現できるように言い換えたりすることで初めて書きたいキーワードが制限字数に収まる、という状態になれば合格は近いです。それだけキーワードの引き出しが多いということですからね!

 

このように見直しでは、ただ点数を出してできなかったところを復習するだけではなく、点数が取れた部分から解答作成のヒントを得ることも大切になるので、加点されているキーワードの傾向も見逃さないようにしましょう!

 

最後に

ここまで僕が実際に行っていた2次試験の勉強法について書いていきましたが、参考になる部分はありましたか?

「もっとここが知りたい!」
「自分はこのように勉強している」

というような意見、質問、体験談があればコメント欄でぜひ教えてください!!

 

2次試験の勉強が軌道に乗ってきた人、ラストスパートをかけ始めている人、来年に向けて準備をしている人など、いろいろな人がいると思います。

 

皆さんそれぞれのやり方を大切にしながら勉強をしてほしいですが、ちょっと迷った時に今回の内容が参考になれば嬉しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

noteではこちらのブログと少し変わって、中小企業診断士試験に挑戦する過程を振り返る内容を投稿していこうと思っているので、ぜひチェックしてみてください!

note.com

 

それでは!